機体下面、ランディングギアボックスに突入です。
機体に対して水平なのは底面のみ、ほかの面は全部角度が直角ではない上、円盤状の機体に接する部分はカーブを描いている、という難物!なので、設計の初期段階から工作しやすいように考えました。
あらかじめ機体表面から飛び出させている、放射状リブ兼用のフレームを設け、位置決めが簡単に出来るようにしてあります。大昔の骨時代の写真を参照。↓


これだと水平&高さ出しがとても楽です。一面だけでも位置&角度が確定していたらあとはそれにあわせてほかの面を取り付けていくだけ、というわけ。
ひとまず前部から制作開始。プロップでいう、EP5撮影時に追加工作された部分です。この左右2カ所が追加されて計5カ所になってます。機体全体の実物大セットを作るにあたり、安定性の問題があったせいだと言われているようです。3カ所だけで支えるのは無理があったんでしょうね。実物大セットと同じように5フィートモデルも追加されてますが、それにしてもさすがILM、芸が細かいですね。
32インチ版と違うところは、中心部付近、つまり後ろの面が「ない」ことです。ファインモールドのキットを見ればわかりますが、32インチは後ろの面にも少しだけ「段」があります。対して5フィート版は膨らみがあるせいか、円盤中心にいくに従って側面の高さがなくなっていき、後ろの方の底面がそのまま機体表面にくっついたようになっていて、このデザインがたまらなくカッコいい〜です!個人的にもファルコンの中で最も好きな部分のひとつです。
ウンチクはさておき...
まず1.5mm天板(天地逆で作業してるので正しくは底板ですが)を両面テープで仮留め。

次に、フレームがない(というか放射状リブ兼用では付けられなかった)部分、正面内側の面の機体接地位置を決めます。厚手のプラ板など歪まない板をフレーム&天板にピッタリあてがってガイドラインを鉛筆で入れます。この線を、面を貼る基準にするわけです。(確定している2辺があれば面の提示が可能、ということ)
外側の側面は、図面から割り出したアールを切り込んだ大きめの1mmプラ板を、フレームと天板にそうように貼って、乾燥後に余分を切り取るいつもの方法でいく予定。
こういう変形箱組みのような工作は、寸法通りの板を切り出して貼付けるより、(3D CADが無い限り展開図描くのがすごいめんどくさいし)こういう現物合わせの方が僕はシャープに仕上げられるような気がします。

内側の側面(機体センター付近)は、さっき引いたガイドラインと交差する点を左右対称で設定し、鉛筆でチョイと印を付けて面が走るラインを決定してます。この面もやはり図面から割り出したアールを切り込んであります。この面はフレームが無く、不安定になりがちなので裏打ちはプラ丸棒でとくにガッチリと。

機体表面やフレームに接着してしまわないよう(一部テープで仮止め)に全面貼付けたら、このBOXじたいをいったん外して整形、裏から瞬接やらパテやらで補強&充填など「ウラ工作」をする予定。



ちなみにランディングギアじたいは作らないことにしました。そこまでやっちゃうと完成がますます遠のいてしまうし、65cmもある模型をベタで着陸させておける場所もありません!